Linux(Ubuntu)にJupyter Lab(Notebook)をインストールする方法

Jupyter Lab

Jupyter Lab(ジュピター・ラボ)はJupyter Notebook(ジュピター・ノートブック)の進化版で、ブラウザ上で動作するプログラムの対話型実行環境です。

目次

本環境

PC : Windows 10 Home
VMware Workstation 16 PlayerからLinux VM(Ubuntu)を作成します。
*本記事ではLinux(Ubuntu)にJupyter Lab(Notebook)をインストールし、Windowsから操作できるようにします。

Jupyter Labのインストール

パッケージを最新版に更新します。

$ sudo apt update
$ sudo apt upgrade

Jupyter Labで必要となるパッケージを以下のコマンドでまとめてインストールします。

$ pip install jupyterlab
Jupyter Notebookをインストールする場合
$ pip install notebook

インストールが完了したらパッケージのバージョンを確認しましょう。

$ jupyter --version
IPython          : 8.6.0
ipykernel        : 6.17.0
ipywidgets       : not installed
jupyter_client   : 7.4.4
jupyter_core     : 4.11.2
jupyter_server   : 1.21.0
jupyterlab       : 3.5.0
nbclient         : 0.7.0
nbconvert        : not installed
nbformat         : 5.7.0
notebook         : 6.5.2
qtconsole        : not installed
traitlets        : 5.5.0

Jupyter Labを起動する

以下のコマンドで、カレントディレクトリを起点として起動することができます。--ip='0.0.0.0'をオプションとして付けることでリモート(Windows)からもアクセスできるようになります。

$ jupyter-lab --ip='0.0.0.0'
.............
    To access the server, open this file in a browser:
        file:///home/test/.local/share/jupyter/runtime/jpserver-1876-open.html
    Or copy and paste one of these URLs:
        http://localhost:8888/lab?token=****
     or http://127.0.0.1:8888/lab?token=****
Jupyter Notebookを起動する場合
$ jupyter notebook --ip='0.0.0.0'

Jupyter Labにアクセスする

トークンも含めてコピペすることで、Jupyter Labにアクセスすることができます。

http://${ubuntuのipアドレス}:8888/lab?token=****

以下のように表示されれば成功になります!

Jupyter Labをsystemdに登録する

systemdに登録することで、OS再起動時に自動でJupyter Labが起動されるように設定します。

まずは、ユニットファイルを作成を作成します。

$ vi /etc/systemd/system/jupyter.service

ファイルの内容は以下の通りになります。

[Unit]
Desctiption = Jupyter Lab
After = syslog.target

[Service]
Type = simple
WorkingDirectory = /root
Restart = always
ExecStart = /usr/local/bin/jupyter-lab --allow-root --ip='0.0.0.0' 
User = root
Group = root

[Install]
WantedBy = multi-user.target

サービスを起動します。

$ sudo systemctl start jupyter
$ sudo systemctl status jupyter

エラーのログが出力されず、Jupyter Labにアクセスできれば問題ないです。

以下のコマンドで自動起動を有効化します。

$ sudo systemctl enable jupyter

トークンについては以下から確認できます。

$ # ユニットファイルでrootを指定した場合は以下に保存されている
$ cat /root/.local/share/jupyter/runtime/jpserver-****.json

パスワードを設定したい場合は、以下のコマンドで設定することができます。

$ jupyter-lab password
Enter password: 
Verify password: 
[JupyterPasswordApp] Wrote hashed password to /root/.jupyter/jupyter_server_config.json

Jupyter Labの設定は以上になります。お疲れさまでした!

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